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組み込みエンジニアの本おすすめ11冊|C言語→品質→組み込み→OS自作の順
組み込みの本は、C言語の土台・品質(コーディング規約とデバッグ)・組み込み開発そのもの・OS自作の4つに分けると選びやすくなります。定番には刊行から年数が経った本も多いので、この記事では刊行年をはっきり出したうえで11冊を並べます。
先に結論:段階別の1冊目
| 段階 | 1冊目 | 次に |
|---|---|---|
| C言語の土台 | C言語ポインタ完全制覇 | C言語入門書の次に読む本 |
| 品質・規約 | 組込み開発者におくるMISRA-C:2004 | CERT Cセキュアコーディングスタンダード |
| 組み込み開発 | CとGNU開発ツールによる組み込みシステムプログラミング | 組込みI/Oインタフェース基礎講座 |
| OSのしくみ | ゼロからのOS自作入門 | OS自作入門(30日でできる!) |
11冊の比較表
| 本 | 刊行 | 判型・ページ |
|---|---|---|
| C言語ポインタ完全制覇(新版) | 2017年12月 | B5・367ページ |
| C言語入門書の次に読む本 | 2011年5月 | A5・415ページ |
| エキスパートCプログラミング | 1996年4月 | B5・334ページ |
| C言語デバッグ完全解説 | 2008年3月 | B5・375ページ |
| 組込み開発者におくるMISRA-C:2004 | 2006年10月 | B5・356ページ |
| CERT Cセキュアコーディングスタンダード | 2009年9月 | B5・366ページ |
| CとGNU開発ツールによる組み込みシステムプログラミング | 2007年6月 | B5・294ページ |
| 組込みI/Oインタフェース基礎講座 | 2006年9月 | B5・377ページ |
| ARM組み込みソフトウェア入門 | 2007年8月 | B5・592ページ |
| ゼロからのOS自作入門 | 2021年3月 | B5・744ページ |
| OS自作入門(30日でできる!) | 2006年2月 | B5・705ページ |
C言語の土台
C言語ポインタ完全制覇
2001年の旧版を改訂した新版(2017年12月)です。目次は「予備知識と復習」「Cはメモリをどう使うのか(実験)」「Cの文法を解き明かす」「配列とポインタのよくある使い方(定石集)」「データ構造」と進み、配列とポインタの紛らわしい文法を、メモリの使われ方から理解する構成です。入門書を1冊終えて、ポインタでつまずいている人に向いています。
C言語入門書の次に読む本
書名のとおり脱初心者向けで、目次は「分割コンパイル」「ライブラリの作成」「設計」「バグを出さないために」「デバッグ」「開発の例」の6章です。文法の次に必要な、複数ファイルでの開発・設計・デバッグの進め方をまとめた本です。
エキスパートCプログラミング
副題は「知られざるCの深層」。1996年刊行と古い本ですが、目次には「Cの宣言を解読する」「配列とポインタは別物だった」「リンクについて考える」「実行時間のデータ構造」など、言語仕様の背景やリンク・メモリの話が並びます。出版社は、規格の背景や欠点まで踏み込んだ本と紹介しています。中級者の読み物として向いています。
品質・コーディング規約・デバッグ
組込み開発者におくるMISRA-C:2004
副題は「C言語利用の高信頼化ガイド」。自動車業界発のコーディング規約 MISRA-C:2004 の全141のルールを解説した本(出版社の紹介)で、2006年に日本規格協会から刊行されました。規約は後の版(MISRA C:2012 など)も出ているため、自分の現場で使っている版を確かめてから読むのがおすすめです。
CERT Cセキュアコーディングスタンダード

CERT/CC のアナリストが、攻撃につながる危険な書き方や未定義の動作を避けるためのガイドラインをまとめた本です(出版社の紹介)。目次はプリプロセッサ・宣言と初期化・式・整数・浮動小数点・配列・文字列・メモリ管理・入出力など、項目別のルール集になっています。
C言語デバッグ完全解説
副題は「プログラムが動かない理由」。目次は「初級コース:単純なバグ」「中級コース:よくあるバグ」「上級コース:再現しないバグ」と難易度順に進み、デバッグの手順と予防までを扱います。バグの型を知っておきたい人に向いています。
組み込み開発
CとGNU開発ツールによる組み込みシステムプログラミング

出版社の紹介によると、C言語の基礎がある読者向けに、組み込み開発に欠かせない内容(ハードウェアの基礎・構築手順・デバッグ・割り込み・最適化)をサンプルコードで解説した本です。目次は「初めての組み込みプログラム」「コンパイル、リンク、ロケート」「メモリ」「ペリフェラル」「割り込み」「オペレーティングシステム」「組み込みLinuxのサンプル」などで、組み込み開発の全体の流れを1冊でたどれます。
組込みI/Oインタフェース基礎講座
目次は「CPUとI/O」「パラレルI/O」「シリアルI/O」「割込み」「タイマ」「ATAとシリアルATA」「I/O処理とOS」。機器を制御する入出力のしくみを図で学ぶ本です。ハードウェア寄りの仕事を始めた人に向いています。
ARM組み込みソフトウェア入門

出版社の紹介では、ARMコアの動作を製品開発者の視点から解説した本です。目次は ARM と Thumb の命令セット、効率的なC言語の書き方、アセンブリの最適化、例外と割り込み、ファームウェア、キャッシュ、メモリ保護・メモリ管理ユニットまで。592ページの厚い本で、2007年刊行のため最新のコアは載っていない点に注意してください。
OSのしくみ(OS自作)
ゼロからのOS自作入門
知識ゼロから「MikanOS」というOSを自作する本(2021年3月刊行)です。出版社の紹介では、UEFI BIOS で起動して Intel64 モードで動き、ページングによるメモリ管理、USB 3.0 ドライバ、ウィンドウシステム、マルチタスク、ファイルシステムまで持つOSを作ります。記述言語は C++ です。744ページありますが、新しい環境で作れるのが利点です。
OS自作入門(30日でできる!)
2006年刊行の、OS自作の定番です。目次は「PCの仕組みからアセンブラ入門まで」「32ビットモード突入とC言語導入」「割り込み処理」「マウス制御」「メモリ管理」と進み、アセンブラから1日ずつ積み上げていく構成です。刊行が古く、書かれている開発環境は今と違うため、新しく始めるなら「ゼロからのOS自作入門」から入るほうが進めやすいでしょう。
読む順番のおすすめ
- 組み込みに配属されたばかり:ポインタ完全制覇 → CとGNU開発ツールによる組み込みシステムプログラミング → 組込みI/Oインタフェース基礎講座
- 品質を上げたい:C言語入門書の次に読む本 → MISRA-C → CERT C
- OSのしくみから理解したい:ゼロからのOS自作入門 → (Linuxなら)Linuxの本おすすめの「試して理解 Linuxのしくみ」
コードの管理にはGitの本もあわせてどうぞ。
この記事の確かめ方
書名・版・刊行年月は国立国会図書館サーチとopenBD、目次・判型・ページ数・内容は紀伊國屋書店の書誌(出版社内容情報)で確かめています(2026年10月27日確認)。本の説明は目次と出版社の紹介をもとにした整理で、読んだ感想として書いたものではありません。







