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Linuxの本おすすめ5冊|コマンド入門→しくみ→プログラミングの順
Linuxの本は、コマンド操作を覚える本・Linuxのしくみを理解する本・Linuxでプログラムを書く本の3つに分かれます。自分がどこで困っているかで1冊目が変わるので、この記事では5冊を目的別に、目次・ページ数・前提知識まで並べて比べます。
先に結論:目的別の1冊目
| 困っていること | 1冊目 |
|---|---|
| 黒い画面(ターミナル)が怖い・コマンドが分からない | 新しいLinuxの教科書 |
| そもそもLinuxが何なのか、なぜコマンドなのかを知りたい | 入門者のLinux |
| コマンドの使い方をすぐ引きたい | Linuxコマンドポケットリファレンス |
| メモリやプロセスなど中で何が起きているか知りたい | 試して理解 Linuxのしくみ |
| Linuxの上で動くプログラムを書きたい | ふつうのLinuxプログラミング |
5冊の比較表
| 本 | 刊行 | 判型・ページ | 前提知識 |
|---|---|---|---|
| 新しいLinuxの教科書(第2版) | 2024年4月 | B5判・448ページ | なし(パソコンの基本操作ができればよい) |
| 入門者のLinux | 2016年10月 | 新書判・320ページ | なし |
| Linuxコマンドポケットリファレンス(改訂第4版) | 2026年4月 | 四六判・640ページ | コマンドを打ったことがある程度 |
| 試して理解 Linuxのしくみ(増補改訂版) | 2022年10月 | B5変形判・336ページ | 基本的なコマンド操作 |
| ふつうのLinuxプログラミング(第2版) | 2017年9月 | A5判・458ページ | C言語の基本 |
1. 新しいLinuxの教科書(第2版)
Linuxのコマンド操作を基礎から学ぶ入門書で、2024年4月に第2版が出ました。2015年の初版もまだ流通しているので、買うときは「第2版」(ISBN 978-4-8156-2431-6)を選んでください。出版社の紹介では、Red Hat系・Debian系の両方に対応した内容とされています。
目次から分かること
全20章で、前半はシェル・ファイル操作・パーミッション・プロセスといった基本、後半はテキスト処理・正規表現・シェルスクリプト・Gitによるバージョン管理・パッケージ管理まで進みます。
| 範囲 | 章 |
|---|---|
| 基本操作(1〜10章) | Linuxを使ってみよう/シェル/シェルの便利な機能/ファイルとディレクトリ/ファイル操作の基本/探す、調べる/テキストエディタ/bashの設定/ファイルパーミッション、スーパーユーザ/プロセスとジョブ |
| テキスト処理(11〜14章) | 標準入出力とパイプライン/テキスト処理/正規表現/高度なテキスト処理 |
| 実務の道具(15〜20章) | シェルスクリプト(3章分)/アーカイブと圧縮/バージョン管理システム/ソフトウェアパッケージ |
こんな人に
はじめてターミナルを触る人が、コマンド操作からシェルスクリプト・Gitまでを1冊で押さえたいときに向いています。B5判で448ページ・全20章あるので、1日1章ずつ進めると約3週間の分量です。
2. 入門者のLinux
副題は「素朴な疑問を解消しながら学ぶ」。講談社ブルーバックスの1冊(2016年10月刊行)で、出版社の紹介によると、実際にコマンドを入力しながら「なぜコマンドが便利なのか」を理解することを目指した本です。
目次から分かること
「Linuxとは?」から始まり、シェル・ディレクトリ・ファイル・標準入出力・ユーザーと管理者・ワンライナー・awk・vi・プロセスの管理と進み、最後は「『Linux力』をつけるには?」で終わる全14章です。awkやワンライナーまで扱うのに新書サイズなのが特徴です。
こんな人に
厚い入門書の前に、通勤時間などでLinuxの考え方を先につかみたい人に向いています。刊行が2016年なので、書かれている環境の手順は今と違う部分がある点は注意が必要です。
3. Linuxコマンドポケットリファレンス(改訂第4版)
コマンドを引くための辞書型の本で、2026年4月に改訂第4版が出ました(前の第3版は2015年)。出版社は「Linuxを使い始めたユーザー」と「業務でLinuxを日常的に使っているユーザー」を対象に挙げています。
目次から分かること
前半の「基礎知識」でコマンドの実行方法・探し方・標準入出力・vi と nano の使い方を押さえ、後半の「コマンド編」はファイル管理・パッケージ管理・ユーザー管理・テキスト処理・プロセス管理・ネットワーク・セキュリティ・データベース・仮想化など用途別に並んでいます。付録に vi のショートカットと正規表現のチートシートがあります。
こんな人に
通して読むより、手元に置いて必要なときに引く使い方に向いています。四六判で640ページあり、1冊目の入門書と組み合わせて使うのがおすすめです。
4. 試して理解 Linuxのしくみ(増補改訂版)
副題は「実験と図解で学ぶOS、仮想マシン、コンテナの基礎知識」。出版社は「Linuxの動作や仕組みに興味があるエンジニア」「OSや仮想マシン、コンテナのしくみを手軽に学びたいエンジニア」を対象に挙げています。
旧版(2018年)からの変更点
- 全面フルカラーになり、グラフや図が見やすくなった
- 実験のソースコードが C言語から Go言語と Python に変わった
- 仮想化とコンテナの章が加わった
目次から分かること
プロセス管理・プロセススケジューラ・メモリ管理・デバイスアクセス・ファイルシステム・記憶階層・ブロック層と、OSの中の仕組みを1つずつ実験で確かめる章立てです。後半は仮想化機能・コンテナ・cgroup の章が続きます。
こんな人に
コマンド操作に慣れたあとの2冊目に向いています。インフラやSREの仕事でトラブルの原因を追いたい人にとって、土台になる知識がまとまっています。
5. ふつうのLinuxプログラミング(第2版)
副題は「Linuxの仕組みから学べるgccプログラミングの王道」。出版社の紹介では、「Hello World」からHTTPサーバの実装までを通して、「Linux世界が何によってできているのか」を教えることを目標にした入門書とされています。2005年の旧版があるので、買うときは2017年9月の第2版を選んでください。
目次から分かること
| 部 | 主な内容 |
|---|---|
| 第1部 Linuxの仕組み | Linuxカーネルの世界、Linuxを描き出す3つの概念 など |
| 第2部 Linuxプログラミングの根幹 | ストリームにかかわるシステムコールとライブラリ関数、headコマンドを作る など |
| 第3部 Linuxネットワークプログラミング | ネットワークプログラミングの基礎、HTTPサーバを作る・本格化する など |
こんな人に
C言語の基本が分かっていて、Linuxの上で動くプログラムを書きたい人向けです。コマンドを自分で作る章があるので、普段使っているコマンドの裏側が分かります。
読む順番のおすすめ
- はじめての人:新しいLinuxの教科書 → 試して理解 Linuxのしくみ(辞書としてポケットリファレンスを手元に)
- 読み物から入りたい人:入門者のLinux → 新しいLinuxの教科書
- 開発者として深めたい人:試して理解 Linuxのしくみ → ふつうのLinuxプログラミング
Linuxの土台ができたら、運用の考え方をまとめたSREの本おすすめにも進めます。
この記事の確かめ方
書名・版・刊行年月は国立国会図書館サーチとopenBD、目次・ページ数・判型・対象読者は出版社(技術評論社)の書籍ページと紀伊國屋書店の書誌(出版社内容情報)で確かめています(2026年10月27日確認)。本の説明は、目次と出版社の紹介をもとにした整理で、読んだ感想として書いたものではありません。


![[改訂第4版]Linuxコマンドポケットリファレンスの表紙](https://m.media-amazon.com/images/P/4297155451.09.LZZZZZZZ.jpg)

